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女子を伸ばしたいなら親の愛情を具体的に示しましょう

愛情

子どもを持つ親であれば、自分の子どもがまっすぐに育って欲しいと誰しも思うものです。そのためにはさまざまなことが大事になってきますが、中でも子どもが女の子の場合、親から自分がきちんと愛されていると感じることがとても大事になります。どうしてそう言えるのかを見ていきましょう。

 

「ぶりっ子」は嫌われる

小学生4・5年生ぐらいから中学生、高校生の女子に、学校で嫌われやすい女子はどんな子なのかを尋ねると、たいていきまって「ぶりっ子」といった答えが戻ってきます。

 

ぶりっ子が嫌われやすいというのは今も昔も同じらしく、親御さんの中には自分の時もそうだったな、と思われる方も多いかと思います。これだけずっと一貫して嫌われているのに、それでもずっとぶりっ子がい続けるというのはなんだか不思議です。

 

昔と今では生育環境も社会の構造も違うわけですから、昔のぶりっ子と今のぶりっ子が全く同じというわけではありません。しかし、子どもがどうしてぶりっ子になってしまうのか、その理由はさほど変わっていないと言っていいでしょう。それは、本来の自分よりも周囲によく見られたい、という思いからです。

 

では、本来の自分よりも周囲によく見られたい、という思いを抱いてしまうのはどうしてなのでしょうか。

 

子どもに限らず、こういった思いに駆られてしまう原因は、いつも人の目が気になってしまうからです。そしてそれが何故かと言えば、自分という存在に自信を持つことができないからです。

 

自分という存在に自信を持っている人は、他人からどう評価されようと根幹が揺らぐことがありません。人の目が気になって本来の自分よりもどうにかしてよく見せよう、などと考えることはないわけです。ありのままの状態であっても、自分を自分が評価できているからです。

 

このように、ありのままの自分に肯定感を持っている子どもには伸びしろがあります。自分という存在を素直に受け容れ、それによって自信と確固たる信念を身につけることができるからです。

 

一方、他人からどう見られるかということにばかり心を砕いているような子どもで成績がいいという子どもは少ない傾向にあります。子どもたちに実際のところを聞いてもそういった答えが返ってくるかと思います。自分という存在に自信が無いので、学びを通して自己実現を図ることが楽しいというところまで達することができないためです。

 

人の目が気になり、本来の自分よりもどうにかしてよく見せようと考えている女子は、たいていの場合自分の外見ばかり気にかけるようになります。

 

これが年相応に清潔感あふれる身だしなみに気をつかう、といった方向に行けばいいのですが、往々にしてそうはならず、年齢不相応に身を飾り立てて他の子たちからぬきんでるか、男子にちやほやされるか、といったことに意識が行くようになりがちです。

 

そんなふうにして自分の外側にばかり興味関心が向くようになるため、内面を磨く方向の努力がおろそかになりがちなわけです。

 

自分に自信がない子どもができる理由とは

では、そうした自分に自信を持てない子どもができあがってしまうのは何故なのでしょうか。そこには、親の態度が大きく影響しているものと考えられます。

 

子どもは独立した一個の人格を持っていますが、やはり母親や父親の態度からはかなり大きな影響を受けて育ちます。子どもにとって親は自分を庇護してくれる存在であるとともに一番の手本なのです。しかしもしそうした人物から価値を認められなかったらどうなるでしょうか。

 

親が子どもに対して冷淡であったり、子どもから見て大切に思われていないと受け取られるような態度を示したりしていると、子どもは自分という存在には価値がないのではないかという不安を抱きます。

 

こうした不安を解消するために、子どもは他人からどう見られるかを気にし始めるのです。周囲によく思ってもらえる自分を必死で模索し、それになろうとするわけです。

 

特に女子の場合は将来自分も子どもを産み育てる立場ですから、特に自分の存在を認めてもらいたがります。母親というものがないと次の世代が生まれることもないため、存在するということそれ自体が重要に感じるからです。

 

少し前に援助交際といった非行が話題になったことがありましたが、こうした行為に走る女子の中には、自分に自信を持てず価値を見いだせない子が多いとされています。金銭的な報酬が欲しいということもありますが、援助交際をすることによって自分が愛されているということを認識したくてそういった行動に走るのだという分析もなされているのです。

 

子どもに自信を与えるには

そういったことはどこかよその家庭の話で、うちはちゃんと子どもを認めて大事に育ててきたし大丈夫、という方もおられるかもしれません。しかしちょっと立ち止まって考えてみて下さい。最近、いつごろ自分のお子さんにかわいいと言ったでしょうか?

 

概して、子どもが乳幼児のころは、ほぼ毎日のように子どもにかわいいという言葉をかけながら育てるものですが、子どもが大きくなってくるに連れてあまり言わなくなるものです。

 

小さいころと比べると生意気になったとかで、あまりかわいいと感じていないときに口先だけかわいいと言っても、子どもというのはそういったことは何故か敏感に感じ取りますので、自分の親は口先だけだと思って不審を抱くようになりかねません。

 

とはいえ、どんなに生意気な盛りであっても、喜んでいるとき、あるいは恥ずかしそうにしている時などにはその子のかわいらしさが垣間見えるものです。そういったときにそう感じたままに子どもに対してかわいいと声をかけてあげることはかなり大事です。

 

あまり猫かわいがりすると甘やかしてしまったり、自分がすごく可愛いと勘違いしてしまいはしないかと心配しているようなら、それはお門違いの心配です。

 

ささいなことに思えることかもしれませんが、言われた側の子どもは喜びますし、自分が親から確かに認められており、大事にされていると実感することができます。それはそのままその子どもの自信の裏付けとなっていき、子どもはそうしたものを核としてありのままの自分に自信を持つことができるようになるのです。

 

今更なんとなく恥ずかしいので言いにくい、というのであれば、折にふれ態度で示すようにするといいでしょう。自分の子は可愛くてとても大事、という思いを抱いてそれを示しながら子どもに接していれば、たとえ具体的な言葉がなくても敏感な子どもはすぐにそれを感じ取ります。

 

そういった形で愛情を示され、それを感じ取りながら成長すれば、子どもが間違った道に落ち込んでしまうことはまずありません。自分の内面を磨くことをせずに外見ばかり気にしたり、男子にちやほやされたくてぶりっ子になってしまったりはしないはずです。

 

このように、女子を伸ばそうとするのならば、まずは親が自分の愛情をその子に示すことからです。そのためには、その子が自分自身に肯定感を持てるように、周囲にいる親がその子のことを認めてあげるというのが一番大事になってきます。その上でかわいいという言葉や態度によって自分の感じている愛情を示すようにするのです。

 

一般に、女子は男子よりも寂しがり屋が多いとされています。女子に愛情を示すのは少なすぎるということはあっても多すぎることはないぐらいに考えて接してみましょう。

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