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妊娠中の浮腫(むくみ)、腰痛に詳しくなろう!

浮腫と腰痛

妊婦さんの多くが浮腫(むくみ)、腰痛に悩んでいます。ここでは、妊娠中の浮腫、腰痛について原因や解消法をご説明したいと思います。

 

浮腫(むくみ)

浮腫は足に出がち

妊娠も7ヶ月目ぐらいに入ってくると、体に浮腫(むくみ)が発生するようになる方が増えてきます。浮腫は足に出がちですので、すねの部分を指で押しても凹んだまま元に戻らないようなときには浮腫が出ていると考えてください。

 

浮腫が出る原因としては、お母さんの体内の血液量が増加していることがあげられます。

 

赤ちゃんができると栄養や酸素を運ぶために体内の血液量が増えます。より細かく言えば血液の中の水分量が増加しているのですが、血液の水分が増加すると血管の周囲の組織にその水分が出て行きやすくなります。そのようにして周囲の細胞に水分が出ると結果として浮腫が起きることになるのです。

 

浮腫が足にできやすくなるのは、赤ちゃんができて子宮の大きさが増大することが原因です。大きくなった子宮が骨盤近くの静脈を圧迫するため、下半身の血行がよくなくなって浮腫が出るようになるわけです。

 

足に浮腫が出ているうちはそんなに心配はありませんが、手であったり頭部にまで浮腫が出てくることがあります。そのようになった場合には産科で看てもらうようにしましょう。

 

浮腫と妊娠高血圧症候群の関連性

少し前までは、高血圧、尿タンパク、浮腫のうち1つないし2つ以上の症状が見られ、それが妊娠前からの症状でない場合、妊娠高血圧症候群(いわゆる妊娠中毒症)を起こしていると見なされることがありました。

 

現在では、このうち浮腫は妊娠高血圧症候群との関連性がないとされるようになってきています。

 

もともと浮腫が妊娠高血圧症候群と関連があると考えられていたのは、妊娠第28週付近から発生しやすいという時期的な符合と、また急に太ったときに起きやすいという特徴があるためでした。

 

しかし浮腫は妊婦さんの約3割に見られ、お母さんに浮腫があっても元気な赤ちゃんが無事に産まれるばかりか、浮腫がある場合の方が体重が大きな赤ちゃんが生まれたりする事例が多く見られました。

 

このため、現在では浮腫と妊娠高血圧症候群とは別個のものとして扱われるようになってきています。

 

浮腫がある場合の妊娠高血圧症候群

このように、浮腫だけが発生している場合には妊娠や出産にさほど問題は生じません。ところが、妊娠後期に浮腫が出ている人の場合、約3割が妊娠高血圧症候群も併発していることがあることが分かってきています。

 

妊娠高血圧症候群を起こしていると出産後に後遺症が残ったり、重くなると経膣分娩ができなくなったりします。このため妊娠高血圧症候群も起こしている場合には治療が必要となってきます。

 

水分は控えるべきか?

浮腫が出ていると、体内に水分が余っているせいではないかとして水分摂取を控えてしまう人がいます。しかしこれは間違いです。

 

浮腫は急に体重が増えた場合や疲労が蓄積している場合に発生します。こういった状態で水分摂取を控えると体は脱水になっていまい、母子ともに危険な状態になりかねません。浮腫があっても水分摂取はきちんと行うようにしてください。

 

浮腫を取るためには

浮腫は長い間立ちっぱなしでいたり、疲労が蓄積すると起きやすくなります。浮腫は危険サインと捉えて出たら休みを取りましょう。

 

また体重が急に増えることでも浮腫が起きやすくなりますので、食事の内容を見直したり運動をきちんと行ったりして体重の管理にも気をつけましょう。

 

また浮腫がある場合には全身の血流をよくすることが大事です。足の下に枕を置くなどして足を高くして眠ったり、マッサージをするなどして血流促進を図りましょう。足のマッサージは心臓に向かって、たまっている水分を流すようなイメージで行いましょう。

 

腰痛

妊娠と腰の痛み

赤ちゃんが育ってくると、どうしても体の重心が前の方に倒れがちになります。そうなってくると体のバランスを取るためにどうしても上半身を後ろにそらして歩きがちになるのですが、こうすると背中や腰に負担となり、結果として腰の痛みが発生することになります。

 

姿勢の変化だけでなく、胎盤から出ているホルモンによって骨盤の関節や靱帯が緩くなっています。これは出産の際に赤ちゃんを体の外に出しやすくするための準備ではあるのですが、一方でお腹を支える力も減ってしまいます。このためさらに腰の痛みに拍車がかかることになってしまいます。

 

こうした理由から、妊娠すると腰の痛みを訴えるようになる妊婦さんはかなりの割合に上ります。

 

腰の痛みへの対処

このように妊娠と切っても切り離せない腰の痛みですが、痛みそのものが妊娠や出産に問題を引き起こすことはありません。また、出産後には痛みは治るのが普通です。

 

とはいえ、実際に腰が痛んでいるときにそれで我慢ができるかと言われればそうもいきません。何かいい対処方法はないのでしょうか。

 

腰の痛みは腰に負担がかかってしまっていることで起きていますので、なるべく腰に負担をかけないように気をつけて過ごすことや、お腹が大きくなる前から腹筋・背筋を鍛えておくといったことである程度対処することができます。

 

いずれにしても、単なる痛みだからといって無理をしないようにし、腰が痛んで辛いときにはきちんと休むなどすることが大切になってきます。姿勢に注意したり休んでも痛みが引かない場合、あるいは歩くこともできないほど痛いような場合には、整形外科などで診察を受けることも必要です。

 

なお、痛みを抑えるために市販の鎮痛剤を利用するようなことはしてはいけません。どうしても辛いときにはまず産科のお医者さんに相談するようにしましょう。

 

腰の痛みを軽くするために

妊娠に伴う腰の痛みを軽くするためには、まず腰に負担をかけないような姿勢を取るようにすることです。中腰や床に座った姿勢での作業は負担が大きいですから、背筋を伸ばした状態で作業ができるように椅子などを調節してみてください。

 

椅子に座るときには腰を痛めないようにクッションを利用するであるとか、床からものを取るときには一度しゃがむといったように、日頃の体の動かし方を注意することも大事です。

 

このほか、歩くときに背筋を伸ばすように意識したり、ヒールのある靴を履かないようにしたり、ちょっとした運動で筋力アップを図るなどして対処しましょう。

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