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子どもの学力向上に家庭教師が良い場合もある?!

家庭教師

子どもの学力が向上するようにといろいろ悩んでいる保護者は多いと思います。私立の進学校の受験を考えたり、進学塾に行かせたりと対策にもさまざま考えられるかと思いますが、家庭教師をつけることで他の選択肢よりもメリットを得ることができる場合があります。どんなメリットが得られるのかについて見てみましょう。

 

塾よりも家庭教師の方が子どものためにいい

子どもの学力向上を目指すときには、公立の学校はあてにならない場合があります。公務員気質があり必要以上のことをしてもらうことをなかなか期待できないためです。私立の学校や学習塾についても同様に期待できない場合があります。こちらは利益優先の存在であるため、詰め込み教育の末に脱落する子どもがいたとしてもそれを気にかけることがないためです。

 

そもそも子どもの発達という点から見たときに、知識をひたすら詰め込むだけの受験勉強は感心できたものではないのですが、実際の社会のあり方を見ているとそうとばかりも言っていられません。やはり受験を勝ち抜くことは大事ですし、そのために的を絞って効率のいい勉強をすることが大事になってきます。

 

子どもがものすごく優秀で、ひたすら知識を詰め込むだけの勉強にも耐えられて、それでも壊れてしまわないような強い精神を持っているようであれば、有名な学習塾などに通わせても大丈夫だと思います。そうでない場合にどうやって受験の対策をすればいいかですが、その場合には子どもにあった家庭教師をつけることがおすすめです。

 

家庭教師というのは子どもに勉強を教えてもらうためにつけるものですが、それだけで終わらせてしまうのはもったいありません。一番理想的なのは、子どもが抱えている悩みの相談にものってくれる、ちょっと年上の兄姉のような存在になってもらえるような家庭教師です。

 

最近では少子化が進展しているため、ちょっとした悩みを話して助言をもらえるような存在を子どもが持つことがかなり難しくなっています。特に子どもが男子の場合には見栄を張りがちなため、親や同年代の友人に悩んでいることを知られたくないと思ったりしがちで、誰にも悩みを相談できずにいたりすることがあります。

 

それに対して、受験を意識した勉強を開始する時期というのは、学校における友人関係、受験勉強を続けていく上での不安、親や教師から浴びせられる勉強しろという有形無形の圧力など、子どもがいろいろな悩みを抱えてしまう時期にあたります。

 

そういった時にちょっと年上の兄姉の位置につける家庭教師がいれば、そうした悩みをはき出してしまえる安全弁として機能してもらうことができるのです。勉強を教えてもらう合間にそうした悩みを打ち明け耳を傾けてもらうこと、そしてそれに少しでもいいので何か助言をもらえることにより、子どもが抱えているストレスはかなり軽減されることでしょう。

 

家庭教師の上手な見つけ方

家庭教師をどんなふうに見つければいいかですが、よくTVでCMをしているような家庭教師派遣企業を利用するのはあまりおすすめできません。高い基準を設けて人材を厳選している、といったうたい文句を聞くときちんとした人を派遣してもらえるのではと思いがちですが、それでもあまりおすすめできないのです。

 

というのは、こういった派遣企業では、顧客が支払った金額のうち半額以下しか家庭教師本人に支払いをしていないケースが多いからです。残りは企業がいわばピンハネしてしまっています。たとえば1時間七千円で家庭教師を派遣してもらう契約を結んだとして、家庭教師をしている学生にはそのうち二千円程度しか渡らないのです。

 

このため、家庭教師をしている学生は、アルバイト代を稼ぐために一日に数件の家庭教師を掛け持ちするようなことがあります。そういった場合、例えば教えてもらっている子どもがコツをつかみかけ、あと一息でこの問題の解法を理解できるところまできたといったような場合でも、その日の時間が終わったらさっさと終わりにし、次の家庭教師先に行ってしまうといったことも起こります。勉強を教える以外の、子どもの悩みを聞くなどといったことは推して知るべしです。

 

こういった形ではなく、優秀な学生を直接雇えたらどうでしょうか。家庭教師の派遣会社よりも高い報酬を提示すれば、学生の側も何件も掛け持ちせずとも収入が増えますからやる気を出してくれるでしょう。少しぐらいなら時間がオーバーしてもつきあってくれるでしょうし、子どもの悩みも親身になって聞いてくれるはずです。

 

しっかりした学生を家庭教師として雇うには

家庭教師派遣会社を通さずにきちんとした家庭教師を見つける方法としては、まず資金的に余裕があるならばしっかりとした実績を持っているプロフェッショナルの家庭教師にお願いするというやり方があります。ただしこのやり方の場合、相当の費用がかかることは念頭においておく必要があります。

 

そういった形式ではなく、家庭教師派遣会社が派遣してくれるような信用できる学生を、1時間あたり三千円程度で直接雇うやり方もあります。ここで1時間あたり三千円としたのは、派遣会社を通す時よりもはるかに安く済む金額であるばかりか、アルバイトとして家庭教師をする学生にとってもおいしいと感じられる金額だからです。これぐらいの金額であれば他のアルバイトをするよりも条件がいいので、学生の側のやる気を引き出すこともできるからです。(金額は状況で変わりますので、あくまで一例です)

 

具体的に優秀な学生を見つけるやり方ですが、一番簡単なのは大学の学生課に相談することです。家庭教師を募集しているという告知を学内に提示してもらうようにするのです。そのようにすれば、それを見た学生が指定した連絡先に連絡してくるはずです。

 

実際に学生から連絡が来たら、まずは電話での話し方で選抜するようにします。きちんとした言葉遣いができていない人や、話すことが要領を得ず何を言いたいのかよく分からない人はコミュニケーション面で問題がありますので、この時点で省きます。たとえ有名大学に在籍していたとしても、子どもを任せるには不適格だからです。

 

電話である程度ふるいにかけたら、次は実際に会って人となりを確かめます。この時には自宅やファミリーレストランなどで会ったりせず、ホテルのカフェなどを場所に指定するといいでしょう。たとえ家庭教師のアルバイトとはいえ、ホテルのカフェを指定されれば相手の学生に緊張感を持たせることができるためです。

 

相手の学生がやる気満々の場合、これまでこんな家庭教師をしてきました、と実績をアピールできる資料を持参してくるかもしれませんが、あまりないと考えて相手を見定めることです。まずはそういう場にふさわしい装いができているか、服装からチェックするようにします。このときのチェックポイントは、きちんとした身だしなみができているかどうか、清潔感があるかどうかです。スーツや高価な衣服を着てくるかどうかよりも、きっちりとした感じを受けるかどうかの方が重要です。

 

面談で話す時には、相手の目を見てしっかり話ができるかどうかという点や、話をする中で全体的にどんな印象を受けるか、というところを中心に相手を見定めるようにしましょう。なお、コミュニケーション能力も高く、頭も良さそうに見えるけれども「なんとなく」合わない感じがする……という印象を受けるような場合には、自分の「なんとなく」には従っておいた方が無難です。

 

最後に、面談終了時には交通費ということで五千円ほどを支給します。ほとんどの学生は、アルバイトの面接に行って五千円もの交通費をもらった経験などまずないはずです。このため、親がどれだけ本気になっているかということを示すことができるだけでなく、是非このアルバイトを手がけ、子どもの成績を上げるなどの結果を出してやろう、といったように学生をも本気にさせることができる効果があります。そこまでする人はほとんどいないだけに相手には大きなインパクトを与えることができます。

 

子どもの意見もきちんと聞くことが大事

この段階まで来れば、この学生さんならば、と内心考える相手がある程度かたまっているのではないかと思いますが、ここで即決しないようにします。そして、家庭教師として教えてもらう子どもを交えて最終面談をするのです。

 

最終面談の狙いは、子どもと学生の相性が合うかを見ることです。できれば配偶者にも協力してもらって、ちょっとしたレストランなどを指定して一緒に食事をする形で行うといいでしょう。この時には高級レストランを指定する必要はありませんが、ファミリーレストランよりは少々ましなお店を選ぶようにします。また、食事代をこちらが持つわけですのでこの時には交通費を渡す必要は無いでしょう。

 

最終面談では、やはりきちんとした服装ができているかを見る他、子どもと学生がうまくやって行けそうかを見るようにします。学生が子どもとどんなふうに話をしているか、うまは合いそうかどうか、子どもが学生にどんな印象を受けているかを見るのです。

 

それ以外にも、その学生がどんなふうに食事をするかを見ることで、どんなしつけを受けてきたか、あるいはどんな人物なのかが分かります。食事の仕方がきれいであったり、いい食べっぷりであったり、食事しながら会話に花を咲かせることができるような人ならば言うことはありません。

 

最終面談を終えたら、主役である子どもにどんな印象を受けたのかをしっかり尋ねます。親の目からはいい印象を受けていたとしても、子どもにしてみたら違った受け取り方をしているかもしれません。親本人が受ける印象は大事ですが、家庭教師の指導を受けるのは子どもですから、子どもが何か悪い印象を感じているようであればその感覚を大事にすることです。

 

大事なのは、家庭教師と子どもがいい関係を築くことができるかです。別に友だちを作ろうというわけではありませんが、教師と子どもの間にいい関係が築けなければいくら教えても子どもの学力が伸びることは期待できないからです。

 

子どもが勉強をしたくなくて、何かしらあら探しをしてはあの人は嫌だ、と言っているようなら話は別で、子どもの側に対する対処がまず必要になってきますが、そういうわけではないけれども漠然とでもよくない印象を抱いているようなら、また別の人を探すようにしましょう。

 

学生課を通して直接募集し、さらに2回の面談を経たということで、面談した相手の学生もかなり覚悟を決めているはずです。保護者の期待に添いたいと学生が思ってくれればくれるほど、子どもを導くやり方も変わってきます。

 

こういうやり方で家庭教師を募集するのは、子どもを自分の弟妹であるかのように感じて学習を指導してほしいからです。つまり、単なる雇い主とアルバイトを超えた関係を求めているわけです。そういうと難しいことのように感じられるかもしれませんが、これだけきちんと手順を踏んで選んでいれば、実際にお願いする段階までくれば初めからかなりいい関係が築けているはずです。

 

実際に家庭教師をお願いし指導が始まったら、子どもの勉強を見終わったあとに食事やお茶に誘い、さらにコミュニケーションをはかることもできます。特に実家を遠く離れて大学に通っているような学生にとっては、そういった場はうれしい場でもあります。時々食事を共にし、お茶を飲みながら趣味の話をしたり、どんな家庭で育ったかといった話に花を咲かせれば、さらにいい関係を築くことができます。そしてそうしたいい関係はさらにいい指導につながっていくのです。

 

最近は人間関係が疎遠な傾向が高くなり会社などでも問題となっている時代ですので、ここまでする親はほとんどいないのが現状ですが、だからこそ逆に効果は大きいとも言えます。

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