自分の気持ちを表現でき、相手の気持ちも分かる子供に育てよう!
自分の気持ちをうまく言葉で表現できない子供が増えてきているようです。そうなると、自分の気持ちが伝えられないばかりか、相手の気持ちも分からず、それが元で様々なトラブルが発生することになります。
幼いうちから、自分の気持ちを表現し、相手の気持ちを理解する力を育てていく必要があります。そのために親は何をしたらよいのか見ていきたいと思います。
子供が気持ちを話せない時は親が代わりに言ってやる
まだ幼い子供は、自分の気持ちを言葉でうまく伝えられないために、怒ったり泣いたりするものです。我が子がそのような理由で泣いているのだとわかったら、その子の気持ちを想像し、「悔しかったんだね」「もっとやりたかったんだね」などと、子供の代わりに言葉で表現してあげてください。
子供が大泣きすると親も参ってしまって、つい「そんなに泣かないの!」などと泣くことを禁止するようなことを言ってしまいがちです。しかしそう言われても簡単に涙は止められませんし、自分の感情を表す方法がなくなってしまって、どうしたらよいかますますわからなくなるだけです。
親に自分の気持ちが分かってもらえれば、子供は安堵して気持ちを落ち着けることができるでしょう。そして親の言葉を聞いて、「こういう時はこう言えばいいのか」と学ぶこともできるのです。
子供の表現を親がふくらませてあげて
幼い子供が自分の気持ちを言葉で話したとしても、きちんと相手に伝わる言い方としては不十分であることが多いものです。もっと上手に言葉で表現できるようにするためには、親が子供の気持ちを汲み取って、もう少し詳しく表現して膨らませてあげるとよいでしょう。
「それはつまり、こういうことかな」などと、親の側で言葉を足していくわけです。そのようなやり取りを繰り返すうちに、どんな順番で、どんな言葉を使って言えば相手にしっかりと自分の気持ちが伝わるのかを学ぶことができます。
子供を叱るときは理由付きで
子供を頭ごなしに叱ってばかりいませんか?いけない理由を話さずに叱っても、子供は親の意図を理解できず、従うこともできません。従ったとしてもその時だけで、なぜいけないのかわからないのですから、また同じことを繰り返してしまうでしょう。
例えば、子供が使った物を片付けず出しっぱなしにしていたとしましょう。そんな時、「また片づけていないの?使い終わったら片付けなさいといつも言っているでしょ!」と、片付けないのはなぜいけないのか理由を説明せずに叱っても、子供はいうことを聞かないばかりか、反抗するかもしれません。
叱られたからという理由でふてくされながら片づけても、おそらくまた出しっぱなしにすることを繰り返すでしょう。
このような叱り方をしていては、相手の気持ちを理解する力は育ちません。「使った物を片付けないでいると、なくしてしまって困ることになるの。それに、物が床に落ちていたら踏んでしまって痛いのよ。だから片づけてね」と叱れば、子供は叱られた理由や相手の気持ちを理解することができるでしょう。
子供を叱る時には、必ず理由付きで。そうすれば納得して従うでしょうし、相手が言うことにはきちんと理由があるし、相手にも気持ちがあるのだということを知るのです。このように相手の気持ちを理解する力が育てば、自分の気持ちについても考え、それを適切に表現する力にもつながっていきます。
家族の会話を密にしよう
子供が何かを話してきたら、じっくりと真剣に聞いてあげましょう。また、親の方からもたくさん話しかけるようにして、親子の会話の機会を積極的に持つようにしてください。
お父さんとお母さんで言っていることが違っても構いません。おじいちゃんやおばあちゃん、きょうだいそれぞれが、言っていることが違っていてもいいのです。
子供としては混乱することもあるでしょうけれど、「人はそれぞれ違った考えを持つものなのだな」ということを学ぶことにもなるのです。すると、自分はこういう考えだけれど、相手はどう思うのだろう、と、相手の気持ちを知ろうとする気持ちが育っていきます。
テレビを見るだけでは理解力は育たない
テレビからはいろいろな情報が得られます。だからテレビを見れば理解力が育つかというと、そんなことはありません。なぜなら、テレビからの情報は一方的で、こちらからの働きかけがないからです。
言葉を覚えたり理解力を育てたりするには、誰かと言葉を交わし合う必要があります。子供が「このお魚は何?」と疑問をもった時、それを尋ねる相手がいて、その相手から「これはさんまだよ」と教えてもらえて、さらに「焼いて食べるとおいしいよ。今晩のおかずにしようか」などと会話が続けば、もっとたくさんの言葉を理解することになるでしょう。
言葉を獲得し理解力を育てるには、自分が発した言葉を受け止め、応じてくれる誰かとの会話が必要不可欠です。
読み聞かせをするとさらに理解力が深まる
親に抱っこされて、その温かさと愛情を感じながら、本に描かれている絵を見たり、お話を聞いたりする。幼い子供にとっての読み聞かせの意味は、ここにあります。ですから、必ずしも絵本に文字は必要ないですし、もっと言えばお話を読まなくてもいいのです。
本に描かれた絵を指さして「これは犬だよ、かわいいね」「今日お散歩している時に見たね。あれとおんなじ」などと語りかけ、本の中の絵についてのイメージを持たせるようにするのです。
すると、その本の中の絵と、親の発した言葉と、自分が体験したこととが結びつき、より深い理解へとつながっていきます。そうすることで、子供はどんどん言葉を獲得していき、理解力がついていくのです。
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更新日:2019/11/29|公開日:2017/03/03|タグ:発達