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うつってもわかりにくい病気、おたふくかぜ

おたふくかぜ

保育園・幼稚園や小学校に入って集団の中で生活するようになると「もらってくる」さまざまな病気。「おたふくかぜ」もそんな病気の一つです。この病気はかかっていることがわかりにくいことがある一方で、時に難聴を引き起こすこともあるので油断できない病気です。どんな特徴があるのかを見ていきましょう。

 

かかっていることがわかりにくいこともある

「おたふくかぜ」は罹患すると耳の下から顎の下にかけてが腫れ上がることがあるためにその見た目からつけられた俗称です。正しくは「流行性耳下腺炎」と呼ばれる病気です。

 

おたふくかぜはムンプスウイルスというウイルスが唾液腺に感染し、そこで炎症を起こすことによって発生します。この唾液腺がある耳の下や顎の下が腫れることになりますが、どこがどれだけ腫れるのかは人によって大きく違いが出ます。

 

場合によっては、片側しか腫れなかったり、ほとんど腫れが目立たないような場合もあります。また腫れのほかにも痛みや発熱があるような場合もあるのですが、こちらも場合によってはまったく痛みを訴えなかったり熱が出なかったりするなど、症状にばらつきが見られるのも特徴です。

 

こういった病気ですから、中にはかかっているのに症状が現れず(不顕性感染といいます)、いつのまにか治ってしまって免疫を持ってしまっているような場合もあります。こういった形で終わるのは全体の4割にのぼると言われていますので、かかっていることがわかりにくい病気だと言えるでしょう。

 

おたふくかぜは飛沫感染によって広がり、2週間から3週間程度の潜伏期間を持っています。そしてその後唾液腺の腫れが現れ、7日~10日程度で腫れがおさまって回復します。感染力があるのは腫れが発生する前数日から腫れがある状態の間ですので、腫れが目立ってくる前に他の子どもにうつしてしまっているかもしれません。

 

おたふくかぜ自体の症状はそんなにひどくならないことがほとんどで、痛み止めを使うことがある以外には栄養を付けて安静にしていれば自然に治ります。ただし合併症が出る場合もありますので、かかってしまったら安静にしてむやみに疲労させるようなことは避けてください。

 

場合によっては難聴の原因になることもあるので注意

おたふくかぜ自体は症状はたいしたことがなくとも、合併症を起こすと無菌性髄膜炎を起こしてしまったり、最悪の場合難聴を引き起こしてしまうので注意が必要です。

 

無菌性髄膜炎では頭痛と吐き気が起きてきます。細菌性の髄膜炎ほど重症化することはあまりないのですが、それでも早めに治療した方がいいのは間違いありません。

 

おたふくかぜの腫れが目立たなくなってきたのに熱がぶり返してきたり、頭痛を訴えたり何度も吐くような場合、あるいは首が曲がらないといった症状があるようなときにはなるべく早くお医者さんに診てもらうようにしましょう。

 

もっとこわいのはおたふくかぜの後に難聴になってしまうことです。これはおたふくかぜそのものの症状の程度とは無関係に発症することがあり、おおよそ千人に一人の割合で起こってしまうことがあるとされています。

 

おたふくかぜの後の難聴は片耳だけなることもあれば両耳ともなることもあります。いずれの場合でも治すのが難しいやっかいな症状となります。

 

水ぼうそうなどとおなじく、おたふくかぜも任意で予防接種を受けることができます。大人になってからかかると重症化しやすいという事実とも合わせて考えるなら、予め接種を受けておいた方がいいでしょう。

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