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赤ちゃんの発育とDVD

DVD

最近の子育ての現場では、テレビなどのメディアがあることが当たり前になってきています。そしてテレビの他にも、さまざまな知育用DVDが氾濫しており、赤ちゃんや小さな子供にそうしたDVDを見せるのはごく普通のあり方になってきています。そうしたDVDは子供の知育に役に立つものなのでしょうか。

 

知育に役立つDVDとは

赤ちゃんや小さな子供を持つ親に最近人気な商品として、いわゆる知育に役立つDVDがあげられます。ディズニーの子供用英語教材や、ベネッセコーポレーションのしまじろうシリーズ、その他にもベイビー・アインシュタインなどの知能開発DVDなど、さまざまなものが販売されています。

 

こうした商品を利用した親に話を聞いてみると、子供がものすごく集中してDVDを見ているといったような意見や、テレビと違って子供に見せたくないものを親が選ぶことができるのでいい、といったような意見が聞こえてきます。

 

そのためか、ベイビー・シリーズなどはアメリカで百万本以上、日本では年間10万本以上売り上げがあるなど、子供の親たちの間で人気を博しており、子供がまだ1歳になる前からこうしたDVDを見せているという家庭も多いようです。

 

こうした知育DVDの説明書を読むと、お父さんやお母さんも子供と一緒に見るようにして欲しい、というような内容が記されているものもあります。例えばベイビー・シリーズの販売会社では、子供1人でDVDを見せるような使い方ではなく、親子の間でコミュニケーションを図るための道具として役立てて欲しいとしています。

 

DVDに対するさまざまな意見

子供の教育に詳しい専門家の中には、こうしたDVDによる教育を時々利用するようにするのはいいことではないかとする人もいます。実際に自分が生活する中で目にしたものの記憶を、DVDの中で出てくるものとと照らし合わせて、「これは前に見たことがあるな」といった具合に確認するというような使い方をするぶんには意味があるというのです。

 

しかし、DVDを見せていればおとなしいから、といったように、DVDに子守役を任せるような使い方をするのは問題が生じる可能性があるといいます。たとえその内容が知育のためによいものであったり、あるいは知能開発に資するものであったとしても、それを見る赤ちゃんや子供にとっては結局一方通行の刺激を与えるものでしかないからです。

 

赤ちゃんや子供は、お母さんお父さんやまわりの人間とコミュニケーションを図る中で成長していきます。そういったやりとりにおいては、赤ちゃんや子供がおこしたアクションに対して周囲が反応を返し、それにまた反応を返し……といった具合に双方向のコミュニケーションが交わされます。

 

一方で、DVDはその内容如何に関わらずただ刺激を与えるだけで、そうしたコミュニケーションが与えてくれるようなこころの成長が測られないのです。

 

とはいえ、実際に子育てをするようになるまではDVDではなく絵本を使って子育てをしようと考えていたお母さんでも、実際に子育てを始めるとDVDを利用するようになるという調査結果もあります。

 

DVDの販売会社などでは、実際の子育てシーンがそうなっているのに赤ちゃんにDVDを見せるのはまずい、と単純に断じてしまうのはどうかと主張しています。ただでさえストレスやプレッシャーを感じがちなお母さんたちにさらなる重荷を負わせることになってしまうというのです。

 

実際、DVDの販売会社のほうも、説明書に親子で見て欲しいと記載しているように、DVDを万能の子育てツールだというつもりはないとしています。

 

子供を育てる際の基本になるのはあくまで親が子供にかける愛情であり、そうした愛情を実際の行動という形で子供に対して表現することだというのは変わらないという立場に立って、知育の効果よりも親子間のコミュニケーションツールとして使って欲しいとしているのです。

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