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子供と良いコミュニケーションをとるには

子供とコミュニケーションを取る親

あなたはお子さんとコミュニケーションをとっていますか?ただ子供に話しかけるだけではコミュニケーションとしては不十分です。きちんとコミュニケーションが取れていると思っている人も、そうではない人も、今一度コミュニケーションについての理解を深め、子供とのコミュニケーションをどのようにとっていったらよいのかを考えてみましょう。

 

親子間ではどんな会話をするべき?

人間と他の動物との大きな違いの一つに言葉を使うということがあります。言葉の獲得が、自分以外の人間とのスムーズなコミュニケーションを可能にしました。ジェスチャーや表情に言葉を加えることで、微妙なニュアンスをも含めて、相手にいろいろなことを伝えることができます。

 

子供はどのように言葉を習得していくかというと、日常的に子供の近くにいる人から学んでいきます。その人とは、ほとんどの場合が親、もっと言えば母親ということになります。

 

そして、就学前の子供は毎日5つずつ、小学1年生くらいだと毎日20個ずつ言葉を覚えると言われています。毎日英単語を20個ずつ覚えよと言われたら、とても大変に思えますよね。子供たちは母国語をものすごいスピードで獲得しているのです。

 

さて、英語でスムーズに会話をしようと思ったら、2000語くらいを身に付ければよいと言われています。一方私たちが日本語で会話する時、どのくらいの言葉を使っているかというと、なんとおよそ4万語と言われています。英語のざっと20倍もの言葉を使っているのです。こんなにもたくさんの言葉を使うのですから、母国語で話せば微妙なニュアンスまでも言葉で伝えられるというのも、うなづけますね。

 

私たちが言葉を使って行う会話は、2種類に分けられます。1つ目はある要件を済ませるための会話、2つ目は雑談としての会話です。

 

要件を済ませるための会話というのは、例えば「今日は学校から帰ってきたら歯医者に行くから、遊びの約束はしてこないでね」というように、相手に対する相談や命令、伝達事項などになります。

 

雑談としての会話とは、特に目的を持たず、話したいままに話すものです。この雑談としての会話は、私たちが普段行っている会話の8割を占め、残り2割が要件を済ませるための会話となっています。私たちは通常、要件を少し交えつつ、たくさんの雑談を楽しんでいるというわけです。

 

雑談としての会話は、人とのコミュニケーションを楽しく盛り上げてくれますし、人生に潤いをもたらしてくれます。また、他人との関係をスムーズにしてくれる役割を果たしてくれています。

 

そして、集団の中のリーダー的存在である人は、この雑談がとても上手な人が多いです。雑談というと無駄なもののように考えられがちですが、実はとても意味のある事なのです。

 

会話を別の観点から考えてみると、また違う分け方をすることもできます。それは、一方通行の会話と、両方向からの会話という分け方です。あなたは人と会話する時、どちらの方が多いですか?特に、お子さんとの会話はどうなっているか、振り返ってみてください。

 

会話の種類について述べてきましたが、相手が我が子だった場合、どのような会話を多くすべきなのでしょうか。もちろんどちらも必要なものなのですが、どちらかというと雑談をたくさん、そして、両方向からの会話をたくさんしてほしいものです。親からの命令や指示、そして要件を伝えるだけのものにならないように、気をつけていきましょう。

 

子供とのコミュニケーションで大事にしたいのは「目」

人間はたいてい、他者とのコミュニケーションを言葉で行います。ですが、相手とよりよい関係を築こうと思うなら、「目」を大事にしてほしいのです。相手の目をしっかりと見て話したほうが、こちらの思いをきちんと伝えることができます。また、相手が自分の目を見ながら話を聞いてくれれば、きちんと話を聞こうとしてくれるなと感じられますね。

 

子供とコミュニケーションをとる時にも、目を合わせることを大切にしましょう。子供と同じ目線になるような姿勢で、子供の目をしっかりと見つめながら話を聞いたり、話をしたりすれば、お互いに「聞いてもらえているな」「しっかりと伝えられているな」と感じられるでしょう。

 

ちなみに、人間は無意識のうちに、話したくない時には相手から目をそらすことが多いものです。学生時代の頃を思い出してみてください。授業中、先生に指名されたくない時にはうつむいて視線を合わせないようにしませんでしたか?

 

さらに言うと、嘘をついている時は、人と目を合わせないようにする人が多いというのが分かっています。親と目を合わせようとしない時、もしかしたら子供は嘘をついているのかもしれませんね。

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